長く続いた残暑はどこへ行ったやら。今週になって急に冷えてきました。今週は特に空調カテゴリへのアクセスが多くなっています。
エアコンの取り付けも急に注文が入り始めたようで、ちょっとの差が順番待ちになってしまう事もあるかもしれません。
エアコンの省エネ性能の目安として、「APF」があります。一言で言えば、標準的な使用条件における熱効率のことで、APF=5 ならば、消費電力の5倍の熱仕事が行えることになります。 エアコンのようなコンプレッサーのある機種では、大きな熱効率が得られます。
一方、セラミックヒーターやオイルヒーターなどの電気ストーブでは、電気をそのまま熱に変えているだけなので、熱効率はほぼ 1.0 です。 電気ストーブは、足元を暖めたいなどの補助的な暖房としては向いていますが、部屋全体を暖めたい場合には、石油ストーブかエアコンのほうが省エネになります。
では、石油ストーブとエアコンはどちらがお得でしょうか。
灯油を燃やしたときの熱量は、およそ 40MJ/l です。現在、灯油価格は18lで1,800円程度ですので、1円あたり400kJとなります。 一方で電気料金は、1kWhあたり22円程度ですので、1円あたり 45 Wh = 160kJです。 現在の灯油の価格を元にした石油ストーブのAPF換算値は、400/160 = 2.5 程度であり、部屋全体を暖めようとした場合には、計算上は APF が大きなエアコンのほうがお得です。 一方でエアコンは暖房効果が実感できるまでの時間差が大きいので、短時間の暖房には向いてないかもしれません。
最近の上位機種は APF が 6 以上の省エネを達成しており、部屋全体を暖めるなら、理論上はこちらの方が経済的です。APF=6以上の省エネエアコン一覧からご覧下さい。
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