SankeiBiz の記事で、消耗品は買いだめするな、という記事がありました。
確かに一理ありますね。家電も、今買い換える必要がある大物については今月中に買っておいた方が良いけれど、そうでないものは無理して買わなくても良いかもしれません。
家電も今年に入ってから駆け込み需要で賑わっているようですが、通年では 8.6% の減少が予測されているようですので、増税後、売上が一気に落ちてくると、価格も下がってくる可能性があります。
価格広場の「推移グラフ」にある予測線も、4月1日の増税をわかりやすく階段状に表示するようにしてみました。今回は消費増税に注目してグラフを読んでいきましょう。
さて、これは昨年末に発売されたとある冷蔵庫の推移です。価格広場では増税後も税込価格を採用することにしていますので、4月1日に 108/105 ≒ 2.86% の値上がりを織り込んでいます。しかし、2月中頃から、駆け込み需要で需要が高まり、最安値は値上がり傾向にあります(安値店では品切れが多くなってきています)。この商品の場合は、4月1日の増税分よりも、駆け込みが殺到している事による値上がり効果の方が大きく、最安値を狙うなら、既に増税前の買い時は過ぎてしまっています。
ただし、この「値上がり」は、以前紹介したように、最安値店の売り切れで最安値が繰り上がっている事によるもので、必ずしも各販売店での価格が上がっているわけではありません。ですが、需要過多で価格競争が起きにくい状況になっていることは読み取れます。
これは消費増税という特別なイベントのための特別な振る舞いですので、前後の推移を予測することは難しくなります。しかし、これまでの傾向から予測される桃色の予測線では、夏頃には増税前の価格を下回るという予測になっている製品も多くあります。
もちろん、この予測線は統計的な予測であって、実際にそうなる保証はありません。各メーカ、各販売店とも、増税後の売上の落ち込みは当然想定しており、各社とも色々な対策を講じてくると思います。需要が落ち込み供給不足が解消する4月には、予測外の値下げがあるかもしれません。
家電に関しては、買い換えの必要に迫られていないものは、無理に今買わなくても良いかもしれません。最安値だけ見れば、既に多くの商品が、供給不足で値上がり傾向にあるため、3月の無理な買い換えはあまりお買い得ではないかもしれません。
逆に、ゲーム機などの販売価格がほぼ決まっているものは、増税後の値下がりもあまり期待できないため、今月中に購入を検討したほうが良いかもしれません。(もちろん、これも予想外の値下げがあるかもしれませんが)
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