11月に、国内メーカ各社の冬モデルの新製品が発売され、既に多くの販売店で価格競争が始まっています。
その中でも、品質面で目立つ商品を2つ紹介したいと思います。それは、東芝 REGZA Z8 と、SHARP AQUOS クワトロン プロ です。
REGZA Z8 は、42Z8(42型)、47Z8(47型)、55Z8(55型) のラインナップで、共通してフルHDのパネルを搭載しています。バックライトには直下型LEDを用いて動きに強いバックライト駆動を実現し、東芝独自の映像エンジンで撮影時に圧縮されて失われた色情報を補完し、鮮やかな画面を目指した構成になっています。BT.709カバー率は97%で、特に原色の赤・緑・青の表現力を高めています。
また、画像エンジンの高性能化だけでなく、高速化にも力を入れており、REGZA に搭載されている「ゲームモード」では、遅延が0.7フレーム(0.012秒)という低遅延を実現しています。来年に発売される次世代ゲーム機との相性も良さそうです。
また、標準搭載のスピーカもかなり力を入れているようで、さすがは高級機といったところ。外付けHDDへの録画など、国産機ならではの機能も充実しており、次の4K、8K時代まで使える機種だと思います。
一方の AQUOS クワトロン プロ は、3原色に黄色を足した RGB+Y 構成のクワトロンパネルによる肌色の再現力に加え、画素を、RG/BY で2分割、さらに上下に2分割し、4つのサブピクセルとして駆動させることで、4K そうとうの表現力を発揮します。パソコンではおなじみの「Clear Type」と同じような工夫ですね。元々色の再現力の高いクワトロンパネルは、視野角確保のために画素を上下に分割していた事をそのまま利用。視野角を犠牲にする代わりに高精細な表現も可能となる、面白い工夫です。
もちろんこのモードは切り替え可能なので、大勢が集まるときには視野角の広いモードに、高帯域のBS放送やブルーレイで高画質映画を見るときには、高精細モードと切り替えて使えます。クワトロンパネルの能力を存分に発揮させたモデルです。
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